楽天市場の出店を検討しているが、何をすればよいか分からない。
ネットショップの知識がない自分に出店できるか分からない。
こんな悩みを抱えていないでしょうか?
この記事では楽天市場の現役店長である私が、楽天市場の資料請求から出店までに何をしたかを具体的に解説します。
苦労したポイントも正直に話していこうと思います。
- 楽天市場の出店までに具体的に何をすればよいか分かる
- 私の体験談を読むことで苦労したポイントが事前に把握できる
楽天市場ショップ運営4年目の現役店長です。
出店から3年連続150%の成長率で順調に売上を伸ばし中、3年目に月商100万円を突破しました。
本業はITエンジニアをしていますが、副業として1人でネットショップを運営しています。
素敵な方への贈り物に「大漁旗」ぜひショップにもお立ち寄りください!
楽天市場の資料請求でダウンロードできる資料の内容
まずは楽天市場への出店のキッカケとなる資料請求について説明します。
無料の資料請求を行うと、以下の資料がダウンロードできます。(郵送を選択することも可能)
- 出店ガイドブック
- 出店規約
- 出店までの流れ
- 店長奮闘記
楽天市場 出店ガイドブック
楽天市場でできることや店舗の運営方法の説明にとどまらず、ネットでの売り方(ノウハウ)が解説されています。
例えば、「型番・非型番商品」の売り方のポイントや、ジャンル別の売り方のポイントなど楽天市場に申し込まなくても普通に有用な情報が満載です。
日本最大級のモールで磨かれた情報は大変勉強になります
楽天市場 出店までの流れ
申込み → 契約 → 店舗オープン準備 → オープンとそれぞれのタイミングで何をどのように行えばよいかが詳細に解説されています。
また、初期費用、システムサービス利用料金(ランニングコスト)、公式SNS、メルマガなど各種オプションの情報も掲載されています。
店長奮闘記
8名の楽天市場店長が、成功までの道のりを赤裸々に語ってくれています。楽天市場の出店を決めた理由、売り上げが伸び始めたきっかけなど。読み物としても面白いです。
資料請求が出店をスムーズに実現させるキッカケに
突然ですが、人間ドックを受診したことはありますでしょうか?
身長、体重の計測、血液検査、心電図に腹部エコー検査、それぞれの場所で専門の看護師さんサポートのもと検査をしていきます。
これらの検査をサポートなしの「セルフ」でやってくれと言われると厳しくないでしょうか?
というか無理ですよね。
ネットショップの開設もこれと同じでいろいろな専門知識が必要なため、セルフで行うには難易度が高いです。
しかし楽天市場では、契約前の出店検討期間は出店コンサルタントが様々な疑問を解消しれくれたり、ネットショップ運営の基礎知識を説明してくれたりします。
出店を決意したら店舗オープン準備を行いますが、ここではショップアドバイザーが商品登録や店舗ページ作りのサポートをしてくれます。また、RMS(店舗運営の統合システム)の使い方や技術サポートはRMSコールセンターに問い合わせることができます。
そして待望の店舗オープンを迎えたら、今度はECコンサルタントとして専任の担当者がつきます。困ったときに相談に乗ってくれたり、販売戦略のアドバイスをもらったり店舗を成長させるために心強い存在です。
このように、ネットショップ運営が初めての初心者でも出店までスムーズに進める仕組みになっています。
私もネットショップ初心者でしたが、各種コンサルタントのおかげで知識も増えました!
楽天市場の資料請求をすると営業の電話がかかってくる?
資料請求をした数日後に電話がかかってきます。
実は私は出店する1年くらい前に1度資料請求したことがあったのですが、そのときは出店するつもりはなく、ネットショップを開業するためにどのような作業が必要かを知りたいだけでした。
楽天市場の資料を読んで、ご不明点等ありませんでしょうか?
資料のダウンロードをしましたが、申し訳ございませんが、現時点で出店は検討していません。
承知いたしました、もしご不明点やお困りごとがありましたら、ご連絡いただけたらと思います。
このような会話をした後しつこい勧誘等は一切ありませんでした。
そして約1年後、知人の経営者からネットショップ開設の相談を受け、改めて楽天市場の資料請求をした後は出店までトントン拍子に進みました。
資料請求後にかかってきた電話で楽天ECセミナーに予約し、セミナー後の個別相談も予約しました。
その後の流れは以下のとおりです。
- 楽天ECセミナーに参加
- 出店コンサルタントと個別相談
- Web上で出店の申し込み
- 出店審査
- 契約・初回出店料の入金
- 商品登録・店舗ページ作成
- オープン審査
- 店舗オープン
楽天市場の出店審査に必要な書類
楽天市場の出店審査には以下の書類が必要となります。
- 出店申込書
- 審査書類(取扱商材や出店形態により書類は異なる)
- 取扱予定商材の販売に当たって必要な営業許可・資格等の書類(古物取扱、酒類販売、食品営業、医薬品販売等)
- 商材の写真
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
個人事業主の場合は以下も合わせて必要となります。
- 住民票・印鑑証明書(共に契約開始日より3ヶ月以内に発行されたもの)
- 実店舗の写真
出店申込書を作成するにあたっては出店プラン・店舗名・希望店舗URLを決める必要があります。
その他とくに準備するのが難しい書類はありません。不明点は出店コンサルタントに確認しながら進めることができます。
楽天市場の出店(店舗オープン)までにやること
無事出店審査を通過し、契約・初回出店料の入金が終わったら店舗オープン準備を行います。
店舗オープン準備で必要なことは多岐にわたりますが、順番に説明していきます。
取扱商品により、多少異なる場合もありますが、そこはショップアドバイザーやRMSコールセンターの方がサポートしてくれますので、心配はいりません。
- 店舗運営ルール検定を受講する
- 楽天銀行の口座を開設する
- 看板画像を登録する
- 基本情報を登録する
- 商品画像を準備し商品を登録する
- メールテンプレートを準備する
- トップページ・カテゴリページ・商品ページを作成する
- オープン審査を受ける
店舗運営ルール検定を受講する
Web上で店舗運営ルール検定を受講します。
特に難しいことなないですが、「出店規約」を事前に読んでおくとよいです。
楽天銀行の口座を開設する
月々のシステムサービス利用料や出店料を自動振替するために、楽天銀行の口座開設が必要になります。
口座開設には2~3週間かかりますので、出店審査に通過したら、すぐ手続きをすることをお勧めします。
看板画像・店舗ロゴを登録する
店舗トップページに表示する看板画像と楽天市場内の各種ページに表示される店舗ロゴを決めます。
店舗のロゴ画像がない場合はイチから作ることになりますが、第三者の商標権や著作権など他人の権利を侵害していないことをよく確認する必要があります。
画像種類 | サイズ |
---|---|
看板画像 | 1200px × 400px |
正方形ロゴ | 960px × 960px |
長方形ロゴ | 160px × 960px |
イメージ画像 | 960px × 960px |
基本情報を登録する
営業日の設定・決済方法・消費税の計算方法・配送方法・キャンセル、返品の対応方法など基本的な情報をRMS(店舗運営の統合システム)から登録します。
それぞれ個別の設定画面があり、RMS上にあるマニュアルに沿って登録していきます。
これら基本情報を登録することにより、自動的に店舗ページの一部が作成されます。
商品画像を準備し商品を登録する
さて、ここからが大変なところです。商品画像を用意し、RMS上に商品を登録していきます。
私の場合、立ち上げ当時の商品点数は約100点くらいだったため、画面から1点1点登録していきましたが、商品点数が多い場合は、「CSV商品一括編集」サービスを使うことにより、事前にエクセル等で作成した商品情報をアップロードして登録することができます。
ただし、「CSV商品一括編集」はオプション機能のため、別途月額11,000円必要になります。
商品画像については、こだわりだしたら時間がどれだけあっても足りないため、最初はサクッと作った方が良いと思います。運営を始めるとRMS上でクリック率の分析ができるため、どのみち変更することになると思います。
私も何回も変更しています。
メールテンプレートを準備する
注文時や発送時に送付するメールのテンプレートを登録します。
運営をしていくと、注文後のフォローメールや督促メールなどいろいろなテンプレートを登録することになりますが、最初は注文時のサンクスメールと発送お知らせメールがあれば十分です。
事前に準備しておかないと、初回注文時に焦ることになります。
それ私です 💦
トップページ・カテゴリページ・商品ページを作成する
これが一番時間のかかるところです。
楽天市場では、トップページと商品ページはPCとスマホで別々に作成できます。しかし、RMSではHTMLを直接登録することしかできません。
プログラマーやHTMLの知識がある人でもない限り直接HTMLを書くことは難しいですね。そのため、有料のツールを使ってページを作ることになります。
別途費用がかかりますが、商品ページはこの先もメンテナンスを続ける必要があるため、最初から購入しておいた方が良いでしょう。
それぞれのツールで無料の試用期間がありますので、使ってみて決めましょう。
私は出店当初はcompassを使用していましたが、途中でBiiinoに乗り換えました。店舗運営をしていく中でアクセスアップのため商品ページとは別に特集ページをたくさん作りたいと思い、特集ページが作りやすくSEO対策もできるBiiinoを選びました。
ツール名 | 特徴 | 金額(税別) |
---|---|---|
compass コンパス | PC・スマホページの自動生成ツール。豊富なデザインテンプレートをカスタマイズする形で高速にトップページ、商品ページが作成できます。マウスクリック操作を基本としたシンプルな操作が使いやすいです。 | 月額 2,980円 |
Biiino ビーノ | PC・スマホページの自動生成ツール。トップページ、商品ページ作成に加え、特集ページも作成できます。初心者にも使いやすく、SEO対策など上級者にもうれしい機能もあります。 | 月額 4,500円 ※1 |
SUMAOU! スマオウ | スマホページ作成に特化したツールです。無料の提供バナーやテンプレートを使い、クオリティーの高いスマホページが作成できます。 | 月額 3,980円 ※1 |
EasyPage | PC・スマホページの自動生成ツール。Biiinoと同様トップページ、商品ページ、特集ページを作成できます。また、他店舗展開している場合に複数の店舗を一元管理できる機能もあります。 | 月額 5,000円 |
※1. BiiinoとSUMAOU!は同じ提供会社が販売しており、両方購入することにより、3,000引きの5,480円になります。
私の場合、店舗オープン時のページ作成には約2か月間かかりました。
いろいろなネットショップの商品ページを参考にしながら試行錯誤を繰り返し、苦労したのを覚えています。
今考えると最初のページ作成は制作会社に依頼してもよかったと反省しています。
副業の範囲内での作業なので時間がかかりました。
楽天には楽天市場公式のページ制作会社もあるため、ページ作成に自信のない方は利用してみるのもよいでしょう。
オープン審査を受ける
商品登録・商品ページの作成が終わったら、オープン審査を受けます。
楽天のルールに反しているものはないか等チェックされます。
私の場合、なんなくオープン審査を通過したのですが、オープン準備中に疑問に思ったことや判断に迷ったときは、RMSコールセンターに問い合わせたり、ショップアドバイザーに相談したことが功を奏しました。
楽天市場の資料請求からネットショップ出店までの手順まとめ
ネットショップを開店して数日後、初めての注文が来ました。
大漁旗というニッチな商品を取り扱っていること、明らかに素人が作った商品ページであることから、すぐに注文が来ることはないだろう、今から勉強して改善していこうと思っていた矢先の注文でした。
そのため、サンクスメールの文面も考えておらず慌てて作ったのを覚えています。
日本一のネットショッピングモールの集客力を実感しましたね。
初注文から約3年が経過しましたが、売上は順調に伸び、日々の分析、改善を行うのが楽しくて仕方ありません。
現在ネットショップを開設したいと思ったら多数の選択肢があります。
初期コストは無料で手数料が安いサービスもたくさんあります。
しかし売上を伸ばしながら継続するためには、環境とサポート体制が大事になります。
楽天市場は圧倒的な集客力と細部まで行き届いたサポート体制があるため、初めてネットショップを出店するのであれば楽天市場を選択することをお勧めします。
楽天市場でネットショップの「いろは」を学んだ後に他のサービスを検討する方法もよいのではないでしょうか。
無料の楽天市場出店資料を読むことで、今回私が説明したことがより詳細に理解できます。
この記事がネットショップ開設を検討している方の参考になれば幸いです。
- ITエンジニア歴24年(現役)
- マネージャー兼システムアーキテクト
- 副業としてネットショップ運営
- ITエンジニアのスキルアップネタを発信
- 輝くエンジニアを増やしたい
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