楽天でネットショップを始めたいけど、費用が高いため躊躇している。
楽天のネットショップは初心者でも運営できるのだろうか?
こんな悩みを抱えていないでしょうか?
この記事では楽天市場に出店して4年目の店長の私が実体験を交え悩みを解消していきます。
ネットショップを検討する際に参考にしていただければ幸いです。
- 楽天市場がんばれプランの初期費用が分かる
- 楽天市場出店のメリット・デメリットが分かる
楽天市場ショップ運営4年目の現役店長です。
出店から3年連続150%の成長率で順調に売上を伸ばし中、3年目に月商100万円を突破しました。
本業はITエンジニアをしていますが、副業として1人でネットショップを運営しています。
素敵な方への贈り物に「大漁旗」ぜひショップにもお立ち寄りください!
楽天市場のネットショップ出店までの具体的手順を知りたい方はこちらの記事をご参照ください。
楽天市場がんばれプランの内容と初期費用
楽天市場がんばれプランとは
楽天市場に出店する際、「がんばれプラン」、「スタンダードプラン」、「メガショッププラン」の3つから選択するのですが、初めてネットショップを立ち上げる場合や、1年目の平均月商が140万円以下の見込みの場合、「がんばれプラン」が最適な選択肢となります。
楽天市場は圧倒的な集客力があったり、店舗運営のサポートが充実している代わりに費用が高いイメージがあるのですが、選択できる出店プランの中で一番低価格なのが「がんばれプラン」になります。
楽天市場がんばれプランの初期費用
楽天市場に出店するには、初期登録費用として60,000円、それと月額出店料必要なため、がんばれプランの1年間で必要な費用は以下のようになります。
60,000 +(19,500 × 12か月) = 294,000円
ネットショップ立ち上げ時のプラン選択に迷うかもしれませんが、確実に月商140万以上が見込める場合はスタンダードプラン、月商140万円未満の見込みの場合、または見込みが分からない場合は、がんばれプランを選択すればよいでしょう。
楽天市場を運営していく上で必要なランニングコストについては、月商50万円、100万円、300万円のケースでシミュレーションした記事を書いていますので、詳細が知りたい方はご覧ください。
【リアル】小規模ショップが楽天市場に出店したら手数料はいくら必要?
楽天市場出店のデメリット
ネットショップを開設したいと思ったら、選択肢がたくさんあります。初期費用、月額固定費が無料で始められるBASEやSTORESに比べると、一番低価格なプランでも年間約30万円かかる楽天市場は費用面でデメリットがあると言えます。
既に知名度がある実店舗を持っていたり、SNSでの集客が得意な場合は、楽天市場より価格面で有利なサービスを選択する方が良い場合もあります。
また、楽天市場がんばれプランを契約すると年間一括払いをする必要があるため、数か月試してみてやっぱり止めようということができません。
事前に試算をして勝算がある場合や、ネットショップ運営の経験値を得るため初期投資をしてチャレンジするといった理由がない場合は、他の選択肢を検討しましょう。
ちなみに私が楽天市場出店を決めたときは、無名の実店舗が1店舗あり、ネットショップに関しては右も左も分からない状態でした。SNSはやっていましたが集客やマーケティングの知識も無かったため、まずはサポートがある状態で経験を積みたいという思いで楽天市場がんばれプランに決めました。
楽天市場がんばれプランがおすすめな理由
圧倒的集客力
楽天市場がんばれプランがおすすめな理由の9割はこの圧倒的集客力になります。
無料ネットショップなどで立ち上げた場合、閑散とした田舎町にお店を出したようなもので、SEO対策を施し見つけてもらいやすくしたり、広告を打ったり、SNSでフォロワー数を増やしたりする必要があります。
しかし、楽天市場の場合1日の流通量が123億円という巨大なモールの中に出店するため、ニッチな商品だとしてもお客様の目に触れます。
かくいう私も主力商品は大漁旗という非常にニッチなものを取り扱っているのですが、出店して1か月目に初売上を上げてからは、徐々に注文が増えていきました。
また、楽天市場は「楽天スーパーセール」、「お買い物マラソン」、「5と0のつく日はポイント2倍」など様々なイベントを開催しています。
ネットショッピングはすでに買いたい物が決まっており、インターネットで目的の商品を検索して購入する形が多いですが、楽天市場の場合「今日は楽天スーパーセールだから、何か買おう」と特定の商品を決めず楽天市場内を回遊しているユーザーがいます。
イオンモールに行って、買うつもりがなかったものを買った記憶はないでしょうか? 目につくとほしくなるものです。
さらに楽天グループは様々なサービスを展開しており、楽天のサービスを利用することにより楽天ポイントが貯まるという楽天経済圏を確立しています。「ネットで買い物するときは楽天一択!」というユーザーも少なくありません。
ツールが充実している
楽天市場に出店すると店舗運営の統合システムであるRMS(Rakuten Merchant Server)が使えるようになります。
このRMSには以下の4つの機能があり、店舗デザインの構築、運営、分析まですべて行えます。
機能 | 用途 |
---|---|
店舗構築 R-STOREFRONT | 商品登録や画像登録を行い、店舗ページを作成します。 |
受注管理 R-BACKOFFICE | 注文の受付から商品の発送、発送完了の連絡など、店舗運営の一連の作業を行います。 |
データ分析 R-KARTE | 売上分析、アクセス分析、販促効果測定など、様々な切り口での分析を行います。 |
メルマガ配信 R-MAIL | 顧客向けのメルマガを配信します。 |
店舗ページ作成はR-STOREFRONTだけでもできるのですが、HTMLの知識がなければ難しいです。そのため、より効率的に店舗ページを作成できるツールがたくさんあります。楽天公式の代表的なツールは以下のようなものがありますが、どれもHTMLの知識がない初心者にも使いやすいものとなっています。
すべて有料となりますが、店舗ページ作成ツールは必須だといえます。
ツール名 | 特徴 | 金額(税別) |
---|---|---|
compass コンパス | PC・スマホページの自動生成ツール。豊富なデザインテンプレートをカスタマイズする形で高速にトップページ、商品ページが作成できます。マウスクリック操作を基本としたシンプルな操作が使いやすいです。 | 月額 2,980円 |
Biiino ビーノ | PC・スマホページの自動生成ツール。トップページ、商品ページ作成に加え、特集ページも作成できます。初心者にも使いやすく、SEO対策など上級者にもうれしい機能もあります。 | 月額 4,500円 ※1 |
SUMAOU! スマオウ | スマホページ作成に特化したツールです。無料の提供バナーやテンプレートを使い、クオリティーの高いスマホページが作成できます。 | 月額 3,980円 ※1 |
EasyPage | PC・スマホページの自動生成ツール。Biiinoと同様トップページ、商品ページ、特集ページを作成できます。また、他店舗展開している場合に複数の店舗を一元管理できる機能もあります。 | 月額 5,000円 |
※1. BiiinoとSUMAOU!は同じ提供会社が販売しており、両方購入することにより、3,000引きの5,480円になります。
私は最初compassを使用していましたが、途中でBiiinoに乗り換えました。店舗運営をしていく中でアクセスアップのため商品ページとは別に特集ページをたくさん作りたいと思い、特集ページが作りやすくSEO対策もできるBiiinoを選びました。
サポート体制が整っている
楽天はとにかくサポートが充実しています。契約前の出店検討期間は出店コンサルタントがついてくれ、様々な疑問を解消しれくれたり、ネットショップ運営の基礎知識を説明してくれたりします。
出店を決意したら店舗オープン準備を行いますが、ここでは、ショップアドバイザーがつき、商品登録や店舗ページ作りのサポートをしてくれます。また、RMSの使い方や技術サポートはRMSコールセンターに問い合わせることができます。
そして待望の店舗オープンを迎えたら、今度はECコンサルタントとして専任の担当者がつきます。困ったとき相談に乗ってくれたり、販売戦略のアドバイスをもらったり店舗を成長させるために心強い存在です。
また、担当者以外のサポートも充実しており、楽天大学では店舗運営で必要なナレッジやノウハウを解説した動画が約900本あり、いつでも無料で受講が可能です。
さらに、楽天市場で成功した店舗の成長ストーリーをドキュメンタリー化したRakuten DREAMという動画もあり、モチベーションを上げてくれます。
楽天がんばれプランとは?メリット・デメリットを解説まとめ
ネットショップをやってみたいと思たったとき、最初はうまくいくか分からないため、できるだけ費用を抑えて臨みたいところです。
しかし、ネットショップを立ち上げるときが一番労力がかかり、やっとのことでショップオープンしてもお客様が来なければ続ける気力も無くなってきます。
その点楽天市場がんばれプランであれば、初期費用として1年間で約30万円かかりますが、立ち上げの大変な時期をプロのサポートによりスムーズに進め、1年間店舗運営をするという経験を得ることができます。
店舗運営が軌道に乗ってしまえば、改善を繰り返し売り上げアップをしていくことで、十分初期費用分は回収できますし、2店舗目として無料ネットショップをオープンするという戦略も可能です。
私の場合もネットショップを検討していた時期は無料ネットショップを含め複数の選択肢を検討しました。しかし右も左も分からない状態で試行錯誤して進めるよりも、30万円の初期投資をしてでも途中で挫折せず経験できる方が得策だと決意し、楽天市場に決めました。
結果、店舗立ち上げはスムーズにいき、1年目で初期費用分は余裕で回収できましたし、現在4年目ですが毎年年商が1.5倍ペースで売り上げが増えています。
毎日試行錯誤を行い、改善しては試すということが面白くてしかたがないという状態です。そして次回の5年目となる契約更新では、スタンダードプランに変える予定です。また、2店舗目として楽天市場以外の店舗も検討中です。
ネットショップ初心者には楽天市場がんばれプランがよいと分かったけど、具体的に何をすればよいのか分からない方は、私が出店したときにの具体的手順をまとめましたので、こちらの記事も参考にしてください。
- ITエンジニア歴24年(現役)
- マネージャー兼システムアーキテクト
- 副業としてネットショップ運営
- ITエンジニアのスキルアップネタを発信
- 輝くエンジニアを増やしたい
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