プロジェクトマネージャ試験を狙って獲る勉強方法

プロジェクトマネージャーを狙って獲る

プロジェクトマネージャ試験に挑戦したが、仕事が忙しい中思うように勉強ができず合格できない。

このような悩みを持つ方は多いです。

かくいう私も過去2回不合格になっています。

しかし試行錯誤をした結果、この記事に書いた方法で勉強を進めた結果、システムアーキテクトとプロジェクトマネージャー試験にみごと合格しました。

情報処理技術者試験合格証書

この記事では私がこの2つの試験に合格した計画の立て方、勉強方法を解説します。

記事の全体図
記事の全体図

プロジェクトマネージャ試験はすごい難しいと言われますが、合格するために必要な勉強時間をやりきれば合格できます。

かたやテクニックだけに頼った勉強をしても途中で挫折したり、時間が足りず網羅的に勉強できないということになります。

この記事で事前準備と途中で挫折しないスケジュール管理法を身につけ、合格を勝ち取ってください。

この記事を書いた人
あび
あび
  • ITエンジニア歴23年(現役)
  • マネージャー兼システムアーキテクト
  • 国家資格 FE・SW・SA・PM 保有
  • 底辺SEから起業を目指す
  • 輝くエンジニアを増やしたい

twitter : (@evolution_Avi)

目次

何のためにプロジェクトマネージャの資格を取るのか

何のためにプロジェクトマネージャの資格を取るのか

プロジェクトマネージャ試験に合格するために目的が必要なわけ

プロジェクトマネージャの資格を取ろうと決めたとき、そう思い立ったきっかけは何ですか?

  • 会社が推奨しているから
  • 資格手当が付くから

この程度の想いであれば不合格率90%です。ぜひ他のことに時間を使うことをおすすめします。

プロジェクトマネージャ試験の合格率は約13%。

試験には午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱがあり、それぞれ対策が必要になります。

いくら実務で経験が豊富だったとしても、試験勉強・対策をせずに合格することは極めて難しいです。

プロジェクトマネージャ試験に合格するには、勉強を計画通りにやりきる必要があります。
そのためには、途中で挫折しない「目的」が必要というわけです。

私の場合の目的

いきなり熱苦しい感じになりかけていますが、私が試験勉強をしているとき、何回も挫折しそうになり何とか踏みとどまった経験があるため、最初にお伝えしたかったのです。

ということで、私がプロジェクトマネージャ試験を受験したときの目的を共有します。

  • 大学生と高校生の子供がおり、教育費がピーク
    ⇒もっと稼ぐ力を付けたい
  • 当時46歳、セカンドキャリアについて考えるようになった
  • コロナ過でビジネス環境、働き方が変わる中、変化に対応できるスキルを身につけたい
    ⇒もっと自分の市場価値を上げたい

プロジェクトマネージャ試験を受けようと思い立ったとき、このような想いがありました。

そして、藤原和博氏が提唱するキャリア戦略のための大三角形に共感し、右足の軸としてプロジェクトマネージャをセッティングしたかったのです。

キャリアを考える上での大三角形

出典:3つのキャリアを掛け算して100万分の1の人材になる――藤原和博氏が語る人生100年時代の働き方

私はITエンジニアとしては経験23年のため、100人に1人の存在である自信はありました。これが左足の軸です。

プロジェクトマネージャの経験もありますが、累計1万時間経験しているかどうかは微妙であり、100人に1人とまでは言い切れない。

そのため自分に自信を持つためにも右足の軸としてプロジェクトマネージャの資格を取ろうと思ったのです。

キャリアの大三角形

プロジェクトマネージャ試験の参考書選び

プロジェクトマネージャ試験の参考書選び

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2022年版

目的を決めて受験の決意を固めたら 、1歩目の行動として参考書を買いましょう。

プロジェクトマネージャ試験とはどのような試験なのか、どのような勉強が必要かをある程度知った上で計画を立てるためです。

ちなみに、午前Ⅰ、午前Ⅱ専用の参考書と予想問題集は不要だと思いっています。過去問で十分だからです。

そうすると午後Ⅰ、午後Ⅱの参考書が必要になるわけですが、プロジェクトマネージャに関しては「情報処理教科書 うかるプロジェクトマネージャ」一択だと思います。

その理由は一言でいうと、合格するためのノウハウがぎっしり詰め込まれているからです。

もう少し詳しく言うと次のようになります。

  1. 午前、午後Ⅰ、午後Ⅱの試験までの勉強のしかたが詳しく書かれている
  2. 午後Ⅰ・Ⅱの問題文の読み方、線の引き方まで解説している
  3. 午後Ⅰの解答の解説はもちろん、答えの導き方も解説している
  4. 午後Ⅱの合格論文(たまに不合格論文)とその解説が掲載されている
  5. 書籍購入者がアクセスできるWebコンテンツに平成14年以降の過去問題、回答、解説がある

著者の三好康之さんは平成15年からこの参考書を執筆し始め、年々内容をブラッシュアップされています。

とにかくうかるためにどうすればよいか、どうすればもっと効率よく勉強できるかを追求されています。

プロジェクトマネージャ午後2最速の論述対策 “これだけ”で合格 2022年度版

また、午後Ⅱの論文に対しても十分な対策が必要になります。

前述した「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ」にも午後Ⅱの対策は解説されていますが、論文に自信がない方は午後Ⅱに特化した対策本も使うとよいでしょう。

トータル勉強時間(目標)を決める

トータル勉強時間(目標)を決める

トータル勉強時間を決めるわけ

参考書を読んでどのような勉強をすればよいかがある程度掴めたら、トータル勉強時間の合格ラインを決めます。

なぜトータル勉強時間で合格ラインを決めるのか?
それはゴールが明確になり、常にペースを把握・調整できるからです。

例えば、「参考書の読破+過去問実施」という目標を決めた場合、やろうとしていることをすべて丁寧に実施すると200時間以上かかるのに、実際は200時間を捻出することが不可能だったりします。

計画時点ではやる気に満ち溢れているため出来る気がするのですが、これではスタート時点から不合格が約束されているようなものです。

かたや、最初にトータル勉強時間を120時間と決めた場合、ゴールが明確になります。
勉強をすれば必ずゴールに近づくため、モチベーションも保てますし、「折り返し地点で50時間か、もっとペースを上げよう」とか、「第1章に5時間も掛けてしまった、これでは参考書の読破だけで60時間使ってしまうので、ある程度理解しているところは読み飛ばそう」など調整しながら進めます。

トータル勉強時間を決め、その時間やりきることを目標にすることで挫折しにくくなります。

参考書の読破+過去問実施で目標を決める
トータル勉強時間で目標を決める

トータル勉強時間をざっくり決める

まず、ざっくりトータル勉強時間を決めましょう。

トータル勉強時間は過去の受験履歴や経験によってかなり個人差がありますので、以下は参考程度に見てください。

  • 前回受験し午前免除、午後Ⅰもおしいレベルまで行った:60~100時間
  • 過去に受験したが、午前で不合格。午後Ⅰの過去問は30%くらい取れる(合格は60%):100~150時間
  • 初受験、プロジェクトマネージャ試験の勉強も初めて:150~300時間

トータル勉強時間の想定が分からない場合は、iTEC社の合格体験記を参照してみてください。

このページに掲載されている合格体験記はiTEC社の何らかの学習教材を使用した方の記録になりますが、年齢、勉強時間、受験回数、勉強のポイントがまとめられていますので、参考なります。

ちなみに、年齢、勉強時間、受験回数が具体的に記載されている有効回答数19件の平均値と中央値を集計してみると以下のようになりました。

集計年齢勉強時間受験回数
平均値41.6歳140.2時間2.4回
中央値40歳100時間2回

トータル勉強時間の妥当性を検証し、調整する

トータル勉強時間をざっくり決めたら、妥当性を検証し調整していきます。

①受験日までの日数で勉強時間が捻出できるか確認する

まずは、トータル勉強時間が本当に捻出できるかを確認します。

エクセル等でカレンダーを作り、シミュレーションしましょう。
以下のようなことを意識しながら。

  • 1日5時間など、無理な計画にしない
    平日1時間、休日2時間くらいが現実的。これで月40時間
  • 平日の朝や休日など、確保しやすい時間帯に勉強するルールを決める
  • 勉強のために計画的に有給を取る

②過去問を解いてみて、学習時間が妥当であるか確認する

一度午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰの過去問を解いてみて、現時点でどのくらいのレベルにあるか確認します。

午前Ⅰ、午前Ⅱが40%以上取れるのであれば、(合格は60%)後述する午前過去問マラソンの勉強法をすれば、20時間くらいあれば足りるでしょう。

40%取れない場合は、それ以上の勉強時間を確保してください。

また、午後Ⅱの論文は勉強というよりも事前にネタを用意するという作業に時間が必要になります。こちらも後述しますが、時間としては同じく20時間くらいでしょう。

ただし、過去に他の高度情報処理試験に合格したことがない場合や、論文の基本的な書き方に自信がない場合は、それ以上の時間を確保した方が良いです。

そして残りの時間を午後Ⅰに割り当てます。

私の感触では午後Ⅰが一番の難関であり、また午後Ⅰの勉強をすることで午後Ⅱにも役立つため、勉強の中心は午後Ⅰに置くことが有効です。

このように午前、午後に必要な時間を積み上げてトータル勉強時間を求めます。

例えば以下のような感じです。

分類勉強時間勉強方法
午前Ⅰ・Ⅱ20時間過去問マラソン
午後Ⅰ60時間アウトプット勉強法
午後Ⅱ20時間テンプレート作成
バッファ20時間予備時間

勉強の詳細スケジュールを決める

勉強の詳細スケジュールを決める

詳細スケジュールは綿密に立てると守れなかったときに挫折しやすいため、ざっくり計画し、直近だけ詳細に立てます。

そしてトータル勉強時間内で消化できるようにリスケしながら進めていきます。

ざっくりスケジュール
詳細スケジュール

仕事が忙しくなったり、勉強のやる気が起きない時もあると思いますが、そんなときはすぐリスケします。仕事ではないので、スケジュール通り進まなくてもOKです。

ただし、しつこいですがトータル勉強時間をやりきることが大前提です。

途中で遅れても、挫折しそうになっても巻き返してトータル勉強時間やりきるスケジュール管理方法を別記事にしていますので、合わせてご覧ください。

プロジェクトマネージャ試験午前・午後の勉強テクニック

プロジェクトマネージャ試験午前・午後の勉強テクニック

ここでは、具体的な勉強方法を記載していきます。

午前Ⅰ・Ⅱ過去問マラソン

この勉強法は前述した 「情報処理教科書 うかるプロジェクトマネージャ」 にも載っているのですが、過去問を解き、間違えた問題を正解するまで繰り返し解くという方法です。

私なりに少しアレンジした方法が以下になります。

  1. 過去問を200~300問印刷する(IPAのサイトからダウンロード可能)
  2. 1問3分以内で問題を解き、結果を以下のとおり分類する
    a:正解(次に同じ問題が出ても解ける自信がある)
    b:正解(選択肢を完全に理解していない。次は不正解になる可能性がある)
    c:不正解
  3. bとcの問題を再度解く
  4. bとcが無くなるまで繰り返す
  5. 70%取れていない場合は、過去問を追加して、No2~No4を実施する

午前の問題は約4割が過去問と全く同じ問題が出ます。

また、過去問と類似の問題も出題されるため、この方法で合格ラインの60%はクリアできます。

この過去問マラソンをしていると、不正解し続ける問題は問題を見た瞬間に答えが出てくる(理解していないが答えを覚えている)状態になりますが、これはこれで正解のため、よしとします。

この方法が一番効率よく勉強できる方法だと思います。私の場合約20時間で合計300問解き、午前はパスできました。

ちなみに点数は午前Ⅰ:68点、午前Ⅱ:72点でした。結構ギリギリですが、うかればよいのです。

勉強を通勤時間などの隙間時間でやりたい方はスマホアプリを活用することで同様の効果が得られます。

午後Ⅰ:アウトプット勉強法

午後Ⅰの範囲は広く、覚えなくてはいけないことはたくさんあります。

エビングハウスの忘却曲線でも言われるように、人が何かを学んだとき、

  • 1時間後には56%忘れる
  • 1日後には67%忘れる
  • 6日後には75%忘れる

そう、すぐ忘れるんです。

そこでオススメなのは、覚えにくそうな概念や考え方が出てきたら図解し、アウトプットすることです。アウトプット先はPowerPointでもExcelでもよいですし、何なら紙でもよいかもしれません。

私の場合、最初にPMBOKの全体図を図解し、責任分担マトリクス、進捗管理からADM、PDM、CPM、CCM、ファストトラッキング、クラッシング、EVM、品質管理から品質管理指標の考え方、単体テスト完了の判断基準、品質成長曲線などを PowerPoint で図解しました。

そして、定期的に自分で描いた図解をサラっと見直したり、過去問で不正解になったときにも図解を見直して記憶に定着させました。

図解は、基本的に参考書に書いてあることを写すのですが、自分なりに要約してシンプルにしたり、自分の好きな色、形にすることで記憶に残りやすくなります。誰に見せるわけでもないので、細部にこだわらず時間をかけずに描くとよいでしょう。

アウトプット勉強法

午後Ⅱ:テンプレート作成

論文は、「ネタを考える」、「そのネタで構成を考える」、「問いに答える」ということを2時間以内で実施しないといけません。

試験開始後にネタを考えることから始めていては2時間以内に書くことが難しいです。

そのため私がおすすめするのは、ネタをあらかじめ準備しておくことです。
自分の経験したプロジェクトで一番記憶に残っているものをピックアップし、そのネタを7つの切り口で事前に論文を書きます。

「情報処理教科書 うかるプロジェクトマネージャ」 ではステークホルダ、リスク、進捗、予算、品質、調達、変更管理と完了評価という7つの切り口で章立てされており、各章でサンプル論文と添削が掲載されています。

そのサンプル論文を参考にし、各章の午後Ⅱ問題を自分のネタで論文を書きます。

書き上げた論文は数日後に見直しブラッシュアップさせていきます。

これを準備しておけば、試験当日は問題を見た瞬間に構成が考えられ(ネタは決まっているので考える必要はありません)スラスラ論文を書くことができます。

あとは試験当日まで、できるだけ文章を書く機会を増やすとよいです。
私の場合、ブログを書いたり、チームメンバーにメルマガを発行したり、Twitterでつぶやいたりしていました。

プロジェクトマネージャ試験当日の過ごし方

プロジェクトマネージャ試験当日の過ごし方

試験日前日まで計画通りに勉強できたら、あとは当日に全力を出し切る行動をします。

試験前日:猛勉強はせず、落ち着いて過ごし、準備を済ませ夜は早く寝る。

試験当日朝:普段通りの朝食を済ませ、試験開始1時間前に到着するように出かける。

試験開始前:事前に印刷しておいた答え付きの午前過去問をパラパラめくる。※問題は解かず、答えを覚える

昼休み:控え目に昼食をとり、エネルギーをチャージする

  1. 20分ほどの昼寝をする
  2. 外に出て日光を浴びる
  3. エナジードリンクを飲む

試験間休憩:必ずトイレに行き、エネルギーをチャージする

  1. ホットコーヒーを飲む
  2. チョコレート等甘いものを少量食べる

このように私の場合、試験開始前だけ過去問を見ますが、昼休みと休憩時間はリラックスしてエネルギー回復に努めます。

プロジェクトマネージャ試験を狙って獲る勉強方法まとめ

プロジェクトマネージャ試験を狙って獲る勉強のしかた
  1. 何のために資格を取るのか目的を決める
  2. 参考書を読んで試験の内容・勉強方法を把握する
  3. トータル勉強時間(目標)を決める
  4. 詳細スケジュールを作成する
  5. 都度リスケしながらトータル勉強時間やりきる
  6. 試験当日はエネルギーチャージを意識し全力を出し切る

この中で私が大事だと思っているのは、①と⑤なのですが、実は③のトータル勉強時間の設定がポイントだったりします。

もちろんトータル勉強時間の設定が少なすぎると合格することはできないでしょう。

しかし、設定した時間をやりきることができたのであれば、次回は確実に合格できるでしょう。

なぜなら、1回目の実績から精度の高いトータル勉強時間を設定できますし、やりきる力は既に持っているためです。

いかがだったでしょうか?
この勉強法は情報処理技術者試験以外にでも活用できます。

やる気はあるけど、継続して勉強するのが苦手、いつも中途半端に勉強して、おしいとこまで行くけど試験に合格できないという方はこの勉強法を試してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いた人
あび
  • ITエンジニア歴23年(現役)
  • マネージャー兼システムアーキテクト
  • 副業としてネットショップ運営
  • ITエンジニアのスキルアップネタを発信
  • 輝くエンジニアを増やしたい

Twitter:(@evolution_Avi

プロジェクトマネージャーを狙って獲る

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