ミイダスの診断って何に使えるんですか?そもそも信用できるのですか?
ミイダスの診断が話題になっていますが、本当に使えるのか心配になりますよね?
この記事を読めば、ミイダスのコンピテンシー診断がどのくらい当たるのか、どんな活用のしかたができるかが分かります。
なぜなら、ITエンジニア歴24年の私がミイダスのコンピテンシー診断した結果を公開するからです。
この記事ではベテランエンジニアの私がミイダスのコンピテンシー診断を実施した結果をお伝えします。
また、診断結果から現職のPM(プロジェクトマネージャー)の適性があるのかを考察し、転職するならどのような視点で企業を選ぶかを解説します。
後ほど詳述しますが、概要はこのようになりました。
ミイダスのコンピテンシー診断の内容と合わせて、私の自己分析のやり方も参考にしていただければと思います。
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- ITエンジニア歴24年(現役)
- マネージャー兼システムアーキテクト
- 国家資格 FE・SW・SA・PM 保有
- 孫請けSES ⇒ SIer ⇒ 起業を目指し中
- 輝くエンジニアを増やしたい
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ミイダスでできる診断は市場価値診断と可能性診断
市場価値診断
ミイダス
以下のような情報を選択しながら進んでいきます。深く悩まず選択していけば,、5分程度で完了できます。
プロフィール | 生年月日、住居地、最終学歴など |
職務経験 | 会社名、業種、従業員規模、年収など |
実務経験 | エンジニアの場合、案件の種類・規模、取扱経験のある製品、要件定義や設計の経験年数、使える言語など |
資格 | 英語力、Excelスキル、保有資格など |
入力が完了すると、市場価値が出てくるのですが基本的には途中で入力した年収より高い年収が提示されるようです。
以下は現在の年収に700万と入力した結果。
「類似ユーザースカウト年収実績」と書かれているように、入力した内容と類似したユーザーに届いたスカウト時の提示年収の平均なのです。
内定後の年収ではないですね。
そのため、あなたが今の経歴・スキルで転職活動をした場合に、どのくらいの年収を狙えるかが分かります。
2つの可能性診断
ミイダスでは可能性診断として、以下の2つの診断ができます。
診断名 | 特徴 | 所要時間 |
---|---|---|
コンピテンシー診断 | 強みやストレス要因、相性の良い上司・部下など、ビジネスマンとしてのコンピテンシー(行動特性)を診断 | 35分 |
バイアス診断ゲーム | ゲーム感覚で直感的に答えるだけで、自分の認知バイアス(意思決定の癖)を測定できる | 40分 |
すべてやってみた感想としては、コンピテンシー診断は実施する負荷もそれほどなく、診断結果からいくつもの気づきがあり、非常に有用でした。
バイアス診断ゲームは、頭を使うゲームを連続で行うため、結構疲れましたが、自分では意識していないバイアスに気づくことができました。
診断名 | 有用性 | 実施した感想 |
---|---|---|
コンピテンシー診断 | ◎ | 自分の得意・不得意、ストレス要因が分かる |
バイアス診断ゲーム | 〇 | 普段意識していない自分のバイアスが分かる |
\ あなたの本当の可能性を見いだす /
ミイダスのコンピテンシー診断をやってみた結果
それではミイダスの2つの診断を行った結果を公開します。
その前に私のプロフィールはこのような感じです。
コンピテンシー診断
コンピテンシー診断では、マネジメント資質、パーソナリティの特徴、ストレス要因、共感スキルの4つを見ていきます。
マネジメント資質
マネジメント資質は、そこそこ高い数値でした。
この時点では、「なるほど、PMは自分に合ってるんだ」と満足気でしたが、この後化けの皮が剥がれます。
パーソナリティの特徴
パーソナリティの特徴(9個の診断結果)を見ていきます。
診断項目 | 得点(10段階) |
---|---|
オーガナイズ能力 | 8 |
問題解決力 | 7 |
人あたり | 7 |
ヴァイタリティ | 6 |
統率力 | 5 |
プレッシャーへの耐力 | 5 |
チームワーク | 4 |
状況適応力 | 4 |
創造的思考力 | 4 |
以上が診断結果の抜粋です。
計画を立てることが得意で、問題解決能力があり、他人の意見を尊重できるという点ではPMの適性はあるという診断結果ですが、大勢の人との関わりが苦手のため、大規模プロジェクトでは能力を発揮できないという自己分析につながりました。
実は過去に大規模プロジェクトで大失敗した経験があります😢
ストレス要因
次にストレス要因(21個の診断結果)を見ていきます。
ストレスに感じやすい活動や条件、環境が表示され、高得点ほどストレスに感じやすい要因です。
診断項目 | 得点(10段階) |
---|---|
突発への対処 | 8 |
戦略欠如 | 8 |
ぬるま湯体質 | 8 |
意見交換/調整 | 8 |
ハードスケジュール | 7 |
営業/交渉行為 | 7 |
新しい局面での決断 | 6 |
知的要素の不足 | 6 |
評価されない | 6 |
チームワーク | 6 |
高度な分析力 | 5 |
創造的機会の欠如 | 5 |
ルーチンワーク | 5 |
自主的にできない | 5 |
変化と混沌 | 5 |
人間関係の葛藤 | 5 |
矢面に立つ | 5 |
上下関係の厳しさ | 4 |
意思決定に参画できない | 4 |
あたたかさの欠如 | 4 |
孤独な業務 | 4 |
これは当たりまくりで、「やっぱり、そうだよなぁ」という感じで読み進めました。
では、PMの適性があるかを見ていきます。
「突発への対処」、「意見交換/調整」、「営業/交渉行為」とPMでは必要不可欠な場面、活動にストレスが掛かっていることが分かります。
また、「戦略欠如(はっきりした目標がない)」、「ぬるま湯体質(結果を出しても出さなくても評価が同じ)」の数値が高いため、組織のビジョンや評価制度が貧弱だとストレスが掛かっているようです。
あれ、PMに向いてないのでは?😢
共感スキル
最後に共感スキル(4個の診断結果)の考察です。
共感にもとづき、相手(と組織)の利益を考慮した対人関係スキルのことです。
診断項目 | 得点(10段階) |
---|---|
他者尊重 | 9 |
他者配慮 | 9 |
感情コントロール | 7 |
感情察知 | 6 |
社会人経験が長いこともあり、対人スキルは高いようです。
また、相手を尊重するというのは自覚もしており、私の性格によるものだと思います。
バイアス診断ゲーム
冒頭でも述べましたが、診断には頭を使うミニゲームを合計40分実施するため、結構疲れました。
バイアス診断ゲームの結果は得点が高いから良いとか、低いから悪いということではなく、自分の意思決定をする際の癖(認知バイアス)を知っておきましょうというものです。
それぞれの診断項目でバイアスの偏り度とアドバイスが表示されます。
例えば、「否定的感情」。私は得点が「8」と高かったです。
アドバイスとしては、「否定的な感情で解釈しやすく、慎重で疑い深いため、解釈に迷ったときは、肯定的な解釈を意識するとよい」ということでした。
なるほど、新たな情報を得たときや判断を迫られたときに否定的な解釈にバイアスがかかっているため、チャンスを逃している場面もあるのだと、はじめて気づきました。
診断項目 | 得点(10段階) |
---|---|
否定的感情 | 8 |
衝動制御 | 8 |
予測態度 | 8 |
現在志向 | 8 |
他社の評価 | 8 |
全体注意 | 7 |
共感性 | 7 |
目的志向 | 7 |
自分の好み | 7 |
サンクコスト効果 | 6 |
同調度 | 6 |
リスク許容度 | 5 |
焦点注意 | 5 |
フレーミング効果 | 4 |
現状維持 | 4 |
協力行動 | 4 |
損失回避 | 4 |
労力回避 | 4 |
感情・バイアス制御 | 4 |
評価下落回避 | 3 |
失敗回避 | 3 |
ミイダスのコンピテンシー診断の結果、PMの適性はあったのか?
それでは、ミイダスのコンピテンシー診断を受けた結果、自分が現職であるPMの適性があるのかを考察していきます。
マネジメントの資質はあるが、マネジメント業務でストレスが掛かることを受け入れて実施することができている。
完璧主義という個性を持っているため、緻密な計画を立て、目標に向かってやりきる努力はするが、突発的なトラブルが発生した場合、調整・交渉に難航する傾向がある。
そのため、大規模な組織や難易度の高いプロジェクトは向いていない。
結果、PMの適性はある程度あるが、現時点では小規模組織(私の感覚では20人以下)限定と整理しました。
今後のキャリアとしては、ストレスを許容しながら、組織規模を大きくしていくかという問いには「No」という答えを出しました。
また、エンジニアとして物(サービス)作りの当事者でありたいという気持ちもあるため、マネジメントはサブ的スキルとして持っておき、マネジメントもできるクリエイターを目指すことにしました。
このブログみたいに、やっぱり作ることが好きなのです。
ミイダスコンピテンシー診断の結果を受けて転職するからどのような視点で起業を選ぶか?
さて、ミイダスのコンピテンシー診断をしたおかげで、今後のキャリアの方向性が見えてきましたが、現在の会社に留まるという結論は出ていません。
それでは、もし転職するとしたら、どのような視点で企業を選べばよいかを考察していきます。
先ほどの「PMの適性はあったのか?」では触れなかったのですが、ストレス要因で得点が高いものに以下の2つがありました。
- 戦略欠如(はっきりした目標がない)
- ぬるま湯体質(結果を出しても出さなくても評価が同じ)
実は、これは現在所属している会社で感じているストレス要因だったのです。
このように、自分のモチベーションや向上心が下がる影響のあるストレス要因は極力なくすべきだと思っており、ビジョンが明確で共感でき、成果に応じて評価してもらえる会社であれば、もっと自分の能力を発揮できると思います。
そこに、これまで診断してきた結果を踏まえて、転職するのであれば以下のような条件で企業を探そうと思います。
- 職種はシステムアーキテクト
- マネジメントではなくクリエイターメイン
- 自社サービスに携われる
- ビジョンが明確・共感できる
- 評価制度が明確・共感できる
今後、転職エージェントサービスを利用した際は、別途ブログで公開させていただきます。
ベテランエンジニアがミイダスのコンピテンシー診断をやった結果まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、ミイダス
そして各診断の有用性(私が実施した感想)をまとめると以下のようになりました。
診断名 | 有用性 | 実施した感想 |
---|---|---|
市場価値診断 | △ | 自分の市場価値の参考にはなる |
コンピテンシー診断 | ◎ | 自分の得意、不得意、ストレス要因が分かる |
バイアス診断ゲーム | 〇 | 普段意識していない自分のバイアスが分かる |
転職を考えているかどうかに関わらず、自己分析を行い、自分を理解することは大事なことです。
今回私もじっくり自己分析をしてみたのですが、普段は気が付かなかったことにたくさん気づきがあり、今後のキャリアを考える上で非常に有効な情報を得ることができました。
ひと昔前に比べて、自由に働き方を選択できる時代になってきています。
現在の職場が自分の個性を活かし、自分の力が発揮できているのか確認するために、まずは自己分析をやってましょう。
その自己分析のためのツールとしてミイダス
ぜひ試してみてください。
\ あなたの本当の可能性を見いだす /
この記事を読んだことで、あなたのキャリアが開けるキッカケになれば幸いです。
- ITエンジニア歴24年(現役)
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