あなたは自分の市場価値がどのくらいか知っていますか?
「実際の市場価値よりも大幅に少ない年収で働いていた」とは、よくある話です。
同じ会社で長年働いていると、自分の市場価値を見失い「価値に見合った対価をもらえているか」分からなくなります。
そこで本記事では、無料の市場価値診断のおすすめツール3選を紹介し、最後にエンジニアの市場価値の高め方をお伝えします。
今や無料で有料級の市場価値診断ができるツールがたくさんありますので、サクッと調べてキャリアを見つめ直しましょう。
- ITエンジニア歴24年(現役)
- マネージャー兼システムアーキテクト
- 国家資格 FE・SW・SA・PM 保有
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- 輝くエンジニアを増やしたい
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なぜ自分の市場価値を把握しておくことが大事なのか
ツールを紹介する前に、市場価値を把握しておくことの重要性を説明します。
あなたは、自分の市場価値に見合った報酬をもらえていますか?
この問いに「はい」と答えられる方は、自分の市場価値を分かっているため、診断しなくてもよいでしょう。
「なんとなく、もらえてない気がする」または、「分からない」と答えた方はモヤモヤしているのではないでしょうか?
- 本当はもっと収入を高くできるのではないか?
- 自分は平均より市場価値が低いのではないか?
このモヤモヤがブレーキとなり、今の仕事に全力投球できていない可能性が高いです。
今の仕事を続けるにしろ、転職をするにしろ、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むと壊れてしまいます。
自分の市場価値を知ることで、自然と次の行動が思い浮かびます。
- 年収を上げるために転職に挑戦しよう
- 市場価値を上げるためにスキルアップに取り組もう
このように、モヤモヤをなくし、今の仕事や今後のキャリアアップのための取り組みに全力投球できるようにするために、市場価値を把握しておくことは重要なのです。
一目でわかる各社の市場価値診断の特徴
市場価値診断の特徴
市場価値診断を何で計測するかはツールによって違います。
- ミイダス、doda:転職した際の想定年収
- LAPRAS:技術力、ビジネス力などを数値化
ミイダス、dodaは入力した経歴や現職の情報から、転職した際の想定年収を出してくれます。
doda は入力項目が非常に少なく、本当に3分で完結します。ただし、その分信ぴょう性は低く感じます。
一方ミイダスは、dodaよりは入力項目が多く、あなたと類似のミイダス登録ユーザーに届いたオファー年収が出るため、ある程度信ぴょう性が感じられます。
LAPRASは入力したプロフィールや職務経歴の情報、連携したブログやSNSの情報を自動収集し、技術力やビジネス力を数値化します。
LAPRASは他のツールとは一線を画す新しい市場価値の計り方です。
市場価値診断以外の付加価値
市場価値診断以外の付加価値の部分でおすすめなのが、ミイダスの可能性診断とLAPRASのポートフォリオです。
ミイダスの可能性診断は1時間以上かけて、様々な質問に答え、コンピテンシー(行動特性)、認知バイアス(意思決定の癖)の測定を行います。
自分では気づいていなかった特性や癖を言語化してもらえるため、自己診断ツールとしては有料級だと思います。
私は1年置きに可能性診断を実施し、自分と向き合っています。
LAPRASのポートフォリオはSNSやブログ、Githubなどと連携することにより、情報を自動で収集しポートフォリオが作られます。
自分のスペック表が常に最新に保たれているイメージです。
いざ自分を説明しようとするときに、このポートフォリオを見せればすべてを説明できるため、重宝します。
エンジニアにおすすめの市場価値診断ツール3選の特徴
ミイダス
ミイダス
実際には想定年収ではなく、入力した内容と類似したユーザーに届いたスカウト時の提示年収(平均)です。
そのため、あなたが今の経歴・スキルで転職活動をした場合に、どのくらいの年収を狙えるかが分かります。
\ あなたの本当の市場価値を見いだす /
ミイダス
診断名 | 特徴 | 所要時間 |
---|---|---|
コンピテンシー診断 | 強みやストレス要因、相性の良い上司・部下など、ビジネスマンとしてのコンピテンシー(行動特性)を診断 | 35分 |
バイアス診断ゲーム | ゲーム感覚で直感的に答えるだけで、自分の認知バイアス(意思決定の癖)を測定できる | 40分 |
これらの診断を行い、自分の強みや特性を知ることで、エンジニアとしての市場価値を高めるために何をしたら良いかを知ることができます。
私もミイダスの診断で自己分析を行い、今後進むべきキャリアの方向性を決めました。
ミイダスの診断を行い、私が自己分析をした結果を記事にしていますので、合わせてご覧ください。
LAPRAS
LAPRASはインターネット上でオープンにされているデータを収集し、自動でポートフォリオを作ってくれるサービスです。
SNSやブログ、Githubなどと連携することにより、情報が自動で集まります。
そして、収集した情報を約170万人のデータと照らし合わせ、市場価値を即座に表示してくれます。
転職やキャリアアップを検討する際、市場価値を知ることも大事ですが、自分の経歴やスキルをポートフォリオという形で整理できるのは、メリットがあります。
最初に職務経歴書をアップロードし、「活かせる経験」、「スキル」、「やりたいこと」などを入力すれば、あとはSNSなどのアウトプット先と連携することで、自動で巡回し、情報を集めてくれるため、手間がかかりません。
そして、あなたのスコアにマッチした求人がJob Listとして表示されるため、現状でどのレベルの企業への転職が可能かを常に把握できます。
ポートフォリオが充実していくのを見てニヤニヤしています。
doda
doda では、手軽に年収査定が行えます。
あなたのプロフィールや業種、職種など、簡単な情報を登録することで、doda会員186万人のビッグデータから年収が査定されます。
一番手軽に使えるのですが、入力する情報が少なすぎるため、信ぴょう性は(?)です。
ただ、3分で結果が出るので、やってみて損はないです。
適性年収が出た後には「年収推移グラグ」や「転職成功事例」を見ることができます。
転職成功事例はあなたに近いキャリアの事例で、年収がアップした例、ダウンした例が参照できて面白いです。
エンジニアの市場価値の高め方(初級)
初級のエンジニアの場合、まずは基礎スキルを付ける必要があります。
面談や打ち合わせのときの受け答えで、エンジニアとしてのスキルは見えてしまいます。
コミュニケーションスキルや論理的思考力など、エンジニアとして必要な基礎スキルを付けることにより、市場価値の土台が出来上がります。
初級エンジニアの方が市場価値を高めるために、まず何に取り組めばよいかを書いた記事がありますので、ご覧ください。
エンジニアの市場価値の高め方(中級)
エンジニアとして基礎を固めた中級エンジニアは、自分が目指すエンジニア像を意識しながら、自己学習と実務での挑戦を行いましょう。
市場価値とは希少価値とも読み替えることができます。
みんなと同じことができても、いつでも替えがきく存在(=価値が小さい)となってしまいます。
例えばあなたが以下の2つのスキルを持っていたとします。
- 生命保険業界の業務やシステムに詳しい
- ネットワーク知識に長けている
ここに、「プロジェクトマネジメント」もできる、となった時点で一気に価値が上がります。
※方向性の異なるスキルを3つ掛け合わせると飛躍的に価値が上がることが多いです。
そのため、このような中堅エンジニアはプロジェクトマネージャ試験やPMPの資格取得のために勉強したり、実務でプロジェクトリーダーやマネージャーに立候補して経験を積むとよいでしょう。
プロジェクトマネジメントでなくても、3つ目は「データ分析」のスキルでもよいかもしれません。
自己分析をした上で、あなたに合ったスキルの習得を目指してください。
エンジニアの市場価値の高め方(上級)
上級エンジニアともなると、すでに市場価値は高いはずです。
さらに価値を高めるには、転職や社内異動を経て具体的にキャリアアップしていくことをおすすめします。
ベテランエンジニアになったからといって、挑戦を止めてしまうと価値も停滞します。
経験したことのない分野にチャレンジしたり、得意分野で規模を大きくしてみたり、今までできなかったことに挑戦し、できることを増やす行動をすれば、おのずと市場価値は右肩上がりになります。
挑戦を途絶えさせないためにも、質の良い情報収集が欠かせません。
そのためには有料の情報を購読したり、コミュニティーに参加すると良いです。
転職エージェントに登録しておき、転職市場の動向を抑えておくことも有効です。
最近では、スキル情報を登録しておくと、企業側からオファーが来る転職エージェントが多数あります。
思わぬ挑戦のチャンスが来るかもしれませんので、登録しておくことをおすすめします。
私も複数の転職エージェントに登録しています。
エンジニアの市場価値診断おすすめ3選まとめ
いかがだったでしょうか?
この記事では、市場価値診断ができる無料のツール3選を紹介した上で、エンジニアの市場価値の高め方をレベル別に解説しました。
どのレベルのエンジニアだったとしても、市場価値を高めていくことが必須になります。
IT業界は常に高速で進化しており、新しい技術やツールが入れ替わり立ち代わり出てきます。
そのため、一度市場価値が高い状態になったとしても、過去の経験やスキルに固執していると、価値は下がっていきます。
常に自己を成長させ、進化し続けるエンジニアこそが市場から求められる存在となるのです。
まずは、あなたの現在の市場価値を認識し、どんどん大きくしていきましょう!
- ITエンジニア歴24年(現役)
- マネージャー兼システムアーキテクト
- 副業としてネットショップ運営
- ITエンジニアのスキルアップネタを発信
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